モリンガの植林は温暖化を止められるのか?~日本における一人当たり温室効果ガス排出量との比較~

こんにちは!今回は、日本国全体として排出している温室効果ガスの量はどのくらいなのか?また、それに対して、モリンガの植林はどれだけの温室効果ガス削減効果、ひいては温暖化解決の可能性が見込めるのか?といった内容の記事を書こうと思います。

よろしくお願いします。


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結論:モリンガの植林は温暖化を止められるか?

結論ファーストで、モリンガの植林だけで地球温暖化を止めることはできません。その理由はこれから詳しく説明をしていきますが、簡潔に言えば、いち植物だけでカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量=吸収量)を実現できるほど、温室効果ガス排出量は少なくないのです…

2019年度に日本から排出された温室効果ガスの量は?

日本から排出されている温室効果ガスの量について触れていこうと思います。

環境省の発表によると、2019年度(速報値)の温室効果ガス総排出量は12億1,300万トン(前年度比 -2.7%)でした。

日本における温室効果ガス排出量推移

以下のグラフは、日本における温室効果ガス排出量の推移です。

引用:(環境省)温室効果ガス排出・吸収量等の算定と報告~温室効果ガスインベントリ等関連情報~

このグラフからもわかる通り、日本における温室効果ガス排出量は2013年をピークとして減少傾向にあります。これは世界の潮流を受け、日本企業や政府、各家計が尽力してきた成果だと言えます。日本は国際的には後れを取っているものの、再生可能エネルギーの導入もこの減少に寄与しているでしょう。再生可能エネルギーの導入については、以前別の記事にしておりますのでご確認下さい。

2021年1月21日投稿

より短期的な減少傾向の説明として、環境省の発表では、新型コロナウイルスの影響による製造業の生産量減少や、電力の低炭素化が指摘されています。

日本の一人当たり温室効果ガス排出量とモリンガの二酸化炭素吸収量比較

話が逸れてきたので、2019年度の温室効果ガス排出量の話に立ち戻りましょう。上述の通り、2019年度における温室効果ガス排出量は12億1,300万トンでした。

これを同じく2019年度、日本の総人口1億2616万7,000人で割ってみると、約9.6トン/人という数値が得られます。これは温室効果ガス排出量について語る時によく用いられる指標です。つまり、温室効果ガス排出量の絶対量だけで国際比較をしようとする場合、どれだけ環境意識が高い国でも、必然的に人口の多ければランキング上位に入り込んでしまいます。

だからこそ、人口比でみることが一般的なのです。これは経済成長の指標であるGDP等でも同じことが言えますね。みなさんも、どこかで「一人当たり〇〇」といった指標をみたことがあるはずです。

実際に植林しているモリンガ

さて、実は私たちCEE TREEも植林をしているモリンガという植物は、1年間で1本あたり約160㎏の温室効果ガス(特にCO2)を吸収します。一人当たり温室効果ガス排出量は約9.6トン…

モリンガが植物の中でもトップクラスのCO2吸収量を誇るのは事実です。しかし、人間の生産活動に伴い排出される温室効果ガス排出量は文字通り桁違いに多いのです。

では、なぜモリンガの植林をするのか?

ここまで読み進めていただいた方は、「じゃあ、なんであなたたちはモリンガの植林事業をしているの?」といった疑問を持ったことでしょう。地球上の土地という土地にモリンガを植えれば、もしかしたらモリンガだけでカーボンニュートラルを実現できるかもしれません。しかし、そんなことは不可能に近いことです。

※ここから先は団体としての意向というより、個人的な想いによるモリンガ植林を推奨する理由です。

私たちのHPをみても、他の記事を読んでも、温暖化を止めるためにといった文言を使っていることがあります。しかし、これは決して嘘ではありません。私たちが強調しないといけないのは、直接的に自分の排出する温室効果ガスくらいには責任を持ちましょうといった精神面に主眼を置いたメッセージです。これは人間の呼吸で排出している年間約320㎏の二酸化炭素を指しています。

先ほどの、一人当たり温室効果ガス排出量約9.6トンのうちの多くは企業の生産由来のものです。日本が経済を安定成長させ、日本国民の生活を守るために、それはある種必要な生産です。

ただここで重要なのは、その生産を指示しているのもまた日本国民のだれかです。自分の排出する温室効果ガスくらいには責任を持ちましょうといったメッセージが日本中に広がれば、よりエコフレンドリーな人が増え、より温室効果ガスレスな生産が確立されていくのではないかと思います。

温暖化を止めるために、劇薬的な手法(地球工学の分野など)が用いられることもありますが、そういった技術に頼る前に、少しでもエコフレンドリーな人が増えることを願うばかりです。

もし共感いただければ、あなたもモリンガの植林をしてみませんか?(以下のリンクより植林が可能です)

参考文献

環境省:温室効果ガス排出・吸収量等の算定と報告~温室効果ガスインベントリ等関連情報~
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-mrv/emissions/

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あなたも地球にやさしいモリンガを植林しませんか?詳細はこちらから☟
Syncable: https://syncable.biz/associate/moringaz/vision
まずはモリンガ2本の植林で、自分の排出する二酸化炭素を吸収しましょう!
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モリンガの植林は温暖化を止められるのか?~日本における一人当たり温室効果ガス排出量との比較~” に対して3件のコメントがあります。

  1. おはようございます。私の妻がお店でよもぎ蒸しを運営していまして、先日ある会社からモリンガの乾燥葉がDMで届き、モリンガ蒸しなるもを始めました。DMの内容を読むといわゆる「スーパーフード」と言われる内容にびっくりしています。今までまったく聞いたことがなかったので。ご時世柄、時間があるのでアマゾンで書籍を探してみると数が無いことにびっくりしています。数少ない書籍のなかの1冊に「モリンガのCO2吸収率が20倍、杉の50倍」という文章に驚いてネットで検索したら、こちらのHPにたどり着きました。栄養価に関してはDMを頂いた会社から分析結果報告書(パウダー品)を頂いてお店に置いてあるのですが、CO2吸収率はネットで探しても根拠がヒットしません。ヒットしませんが、自分で種を20粒購入して植えようとしたらこの大雨です。明日は晴れそうなので明日植えます。家族4人なので20粒でなんとか8本芽が出たらうれしいです。もし宜しかったらCO2の根拠を教えて貰えないでしょうか。
    よろしくお願い致します。妻が運営しているHPアドレスをサイトに記載いたします。

    1. CEETREE より:

      コメントいただきありがとうございます。また、お返事が遅くなり申し訳ありません。
      雨続きでモリンガを植えるタイミングも難しいですね💦

      ご質問いただいた二酸化炭素の固定量については、状況によってその量が変化することもあり、根拠を示すことが難しいと聞いております。我々の活動では二酸化炭素の固定量を測定することなどはしておりませんので、現在信憑性のある論文を探しているところです。はっきりとした根拠を提示することができず大変恐縮ですが、暫しお待ちいただけますでしょうか。

      よろしくお願いいたします。

      環境NGO CEE TREE

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