これからの主役は再生可能エネルギー!?
こんにちは!そしてあけましておめでとうございます🎉
まだまだコロナの影響が大きい2021年の幕開けですが、今年もいい年にしていきましょう☺
さて、2021年最初の記事は「再生可能エネルギーの普及」についてです。再生可能エネルギーとはなんなのか?、パリ協定で定められた2℃目標を達成するためにはどのようなエネルギー転換が必要なのか?、そして、日本では再生可能エネルギーの普及は進んでいるのか?について書いていきますので、ぜひ一読ください。
再生可能エネルギーの定義
そもそも再生可能エネルギーと聞いた際に、何が再生可能エネルギーで、何がそうではないのかを説明できる方は多くないのではないでしょうか?まずは再生可能エネルギーの定義について確認しましょう!
実は再生可能エネルギーの定義は各法律に基づいた複数の定義が存在します。
「エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法
律」(エネルギー供給構造高度化法)による定義は以下の通りです。
“太陽光、風力、その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるもの”
エネルギー供給構造高度化法
なるほど・・・この法律による定義では、永続的に利用可能(再生可能)なエネルギーだということに主眼を置いていますね。もう一つ別の定義を確認しましょう。
「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」(固定価格買取制度:FIT)施行規則の適用範囲は以下の通りです。
太陽光発電、陸上風力発電、着床式洋上風力、水力発電、地熱発電、バイオマス発電
固定買取制度:FIT
FIT施行規則では、具体的に再生可能エネルギーが何なのか?を示しています。
これらを踏まえると、再生エネルギーとは自然由来のエネルギーで、永続的に利用可能なものだということが分かるかと思います。
パリ協定で定められた2℃目標を達成するために
パリ協定とは、2015年に開催された国際会議、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)で定められた2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みです。ここでは世界の平均気温上昇を、産業革命以前と比べて2℃以下に保つとともに、1.5℃に抑える努力をすることが示されました。
言うまでもなく、エネルギー分野からの温室効果ガスの排出量はかなり大きいといわれています。IAEとIRENAの発表した「エネルギー転換の見通し:低炭素エネルギーシステムへ向けた投資ニーズ」と題した報告書では、エネルギーの生産・利用に起因する温室効果ガス排出量は、全体の2/3を占めるとされています。そのため、地球の気温の上昇、地球温暖化を語る際にエネルギー転換は大きな注目を集めています。
では、この2℃目標を達成するためにどのような形でのエネルギー転換が必要なのでしょうか?
これについては、IAEとIRENAが2050年段階でのシナリオを調査・発表しています。まずは、IAEが発表した「66%2℃シナリオ」です。
これが示しているのは、2050年段階でこのような割合でのエネルギー供給がなされれば、66%の確率で2℃目標を達成できるというものです。注目すべきは再生可能エネルギーの割合が最も大きい(37%)ということです。
次にIRENAの「REmap」についてです。
IRENAのシナリオでも、IAEと同じく再生可能エネルギーが主役となることが発表されています。
日本では再生可能エネルギーの導入は進んでいるのか?
国際的な潮流として再生可能エネルギーへの転換が進んでいることはわかりましたが、我らが日本では再生可能エネルギーへの転換は進んでいるのでしょうか?
残念ながら答えはNOです。
2018年に日本政府から発表された「エネルギー基本計画」によると、再生可能エネルギーへの転換に積極的な姿勢ではあるものの、2030年に向けた数値目標では国際的に大きな遅れをとっています。ここで示された再生可能エネルギー由来の電力供給割合の数値目標は全体の23%(水を含む)、石炭26%、ガス27%と比べても少ない割合です。
国際的にはどうなのかについてですが、IEAが2020年に発表した「world energy outlook」によると、世界の平均として、2030年に向けた再生可能エネルギー由来の電力供給割合の数値目標は53%(水を含む)です。
日本と世界の再生可能エネルギーへの転換には大きなギャップがあることがよくわかるかと思います。
まとめ
日本で再生可能エネルギーを語る際、従来のエネルギーに比べてコストがかかることや、その負の影響(風力発電の騒音など)が多く指摘されるように思います。今回は、再生可能エネルギーのメリットについてまで書くことができませんでしたが、実は再生可能エネルギーの方が優れている点も多くあり、またコスト面においても、技術進歩に伴ってどんどん優位になっていると言われています。
今後の再生可能エネルギーの動向について、日本だけでなく世界的な視点でも注目したいところです。
では!今回はこのあたりで終わりたいと思います。ありがとうございました。
参考
外務省:エネルギーをめぐる国際的議論 Vol.2(https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/es/page25_001139.html)
経産省:第5次エネルギー基本計画(https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/pdf/180703.pdf)
IEA:World Energy Outlook 2020(https://www.iea.org/reports/world-energy-outlook-2020)
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